TradingViewは無料で様々なインジゲーターが実装されている上、有料プランに登録すれば更に豊富なインジゲーターを扱うことができます。
しかし使えるインジケーターが多すぎて何を使えばいいかわからないという方は多いでしょう。
このブログではTradingViewで使用できるインジケーターについて紹介していきます。
今回は急騰や急落する場面で力を発揮するギャン・ファンを紹介します。
-目次-
ギャン理論
皆さんはギャン・ボックスあるいはギャン・ファンというインジケーターをご存知でしょうか?
これは50億ドル稼いだアメリカ合衆国の投資家ウィリアム・ディルバート・ギャン(1955年没)の導いた理論を元にしたインジケーターです。
Tradingviewでは無料で使用できます。
彼は研究し自ら発見した法則(ルール)を厳正に保ち、制御することで生涯8割以上の勝率を誇ったと言います。
相場分析本を始め聖書や数秘術、神秘学、占星術などにも研究の目を向け、編み出した分析手法で1929年の世界恐慌を1年以上前に予想しました。
ギャン理論の中では28のルールが存在し、それを厳正に保つことで利大損小のトレードに繋がります。
28のルール
- 一度で全資産の1割以上の損失が出るトレードはしない。
- 必ずストップロス注文を使う
- 重複してトレードする際は1つ目のトレードのルールに違反しないようにする
- 含み益が出たらストップロス等で含み損にならないようにする
- トレンドに逆らわない、わからないときはトレードしない
- 迷った際は手放す
- 活発な市場でトレードする
- 異なる市場でリスクを分散する
- 指値ではなく成行注文で取引する
- 明確な理由がない状態で手仕舞わない
- 設けた分は別口座で保有する
- 利益の見込めない取引は行わない
- 順張りする、ナンピンしない
- 不安だから、我慢できないから市場に出たり入ったりすることは避ける
- 小さな利益と大きな損失は避ける
- ストップロス注文をおいたら取り消ししない
- 頻繁な市場への出入りは避ける
- ロング(買い)だけでなくショート(売り)も積極的に行う
- 値頃感で取引しない
- ピラミッディング(トレンド方向への買い増し・売り増し)はレジスタンスラインを超えるかサポートサインを壊されたときに行う
- ピラミッディングは有効であるが適切なタイミングを見極める
- 損失を抱えた際は逆のポジションを持たず損切りする。ヘッジしない。
- 安易にポジションを変えない。取引を行う際は一定のルールに従って取引し、トレンド転換の明確な兆候がでるまででない。
- 大きな利益が出たら調子に乗らずルールに沿った取引量を保つ。
- トレード中に天井や底を推測しない。
- 安易に他人のアドバイスに従わず、自分のルールを保つ。
- 最初の損失後は取引を減らす。取り返そうと大きな取引を行わない。
- 誤ったエントリー、誤った決済をしてはいけない。失敗を重ねない。
ギャンを知る
ギャンによると市場価格は一定の法則に基づいて動いており、基本として45度(1×1)のラインを見ます。
45度のラインよりも上なら強気の相場、下なら弱気の相場となりトレンドの勢いを判別します。
ギャンの出し方
まずはTradingViewを開きましょう。
チャート画面を開いたら下の画像の赤枠をクリックします。
クリックするとメニューが開かれますので好きなギャンをクリックしてみましょう。
ギャンライン
ギャンラインはレジスタンスラインやサポートラインを判別することにも役立ちます。
2本引くことでレジサポ転換の目安となり逆張りポジションを取る際にも参考となるでしょう。
ギャンは自動で表示されるインジケーターではなく、起点と終点で表示が変わりますので、自身の手法に合わせたオリジナルの描写が可能です。
ギャンファン
ギャンファンはギャンラインと同じようにレジサポ転換点を識別する指標として有効です。
長期足ではリトレースの判断基準にもなります。
ギャンラインの他に異なる角度の8本を加えたものがギャンファンです。
基本は45度を中心としますが、こちらもギャンラインと同様に好きな角度に描写できるので相場に合わせたオリジナルのシグナルを表示させることができます。
各角度は以下のとおりです。
ライン | 角度 |
1×8 | 82.5度 |
1×4 | 75度 |
1×3 | 71.25度 |
1×2 | 63.75度 |
1×1 | 45度 |
2×1 | 26.25度 |
3×1 | 18.75度 |
4×1 | 15度 |
8×1 | 7.5度 |
ギャンスクエア
ギャンスクエアはギャンラインやギャンボックスを応用したもので、トレンドの方向性や転換ポイントを判別するのに役立ちます。
安値(高値)から高値(安値)を他のラインと合わせながら引き作成します。